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5月9日(土)

ライフスタイルが、昔と今とでは大きく変わりつつある。

人生最期の儀式である葬儀の形にしてもその例外ではない。

昨今は、家族葬や親族葬など、身内だけで故人を送る事例が目立って増えてきた。

ひと頃のように、あたかも参列人数の多さが故人の供養につながるかのような盛大な葬儀はむしろまれである。

私が友人の母親の葬儀に参列したのが昨年の4月のことであったから、もう1年以上も葬儀の場に臨んでいない。

今日、受け取った1枚の葉書は、私が学校を出て最初に勤めた会社の上司のご遺族からのものであった。

その元上司のご葬儀を終えたことの挨拶であった。

6,7年ほど前にその会社のOB会でお目にかかったとき、体調が十分ではないことをおっしゃっていた。

その後、人づてに聞いた話では人工透析を受けるようになった、とのこと。

一度もお見舞いに伺うこともなかったし、あえて言えば、10年にも満たない上司部下の関係ということもあって、その後は次第に疎遠になっていったのは自然な流れかもしれない。

ただ、年賀状のやりとりだけは、40年間にわたって途切れることなく続いていた。

たしか、昨年から年賀状が来なくなった。

おそらく、その時点では重篤な状態になられていたのだろう。

いま、あらためて元上司のありし日の姿を思い出すと、実に多種のことを教わったものである。

仕事の実務はもちろん、職場での人間関係のあり方やお酒の飲み方などに至るまで、知らない間にかなりの影響を受けたことは間違いなかろう。

今にして思えば、人間関係の上で敵を作らない人であったと思う。

悪く言えば八方美人、良く言えばコミュニケーションに長けていると言えるのではないか。

上司と部下の関係にあるときは気がついてはいなかったが、相談に乗れば親身になって応じてくださる度量もお持ちであったと思う。

私がその気になってさえいれば、もっともっと多くを学ぶことができ、自分自身の血肉とするこことができたはず。

宝物に気づかなった己の不明が悔やまれてならない。

ところで、唐突もない話だが、もし私が人生を終えたとき、訃報を耳にした人というのは、どんな印象でもって私のことを思い出すのか、そんなことが頭にひらめいた。

現在の私は、それを知りたいという好奇心と、聞くのは恐いとの思いが、微妙に交錯している。



20200509.jpg
コーヒーがお好きな人であった
 
20 : 20 : 00 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(10) | page top↑
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コメント
こんばんは♪

父の時も母の時も家族葬です。
父の弟夫婦、母の兄と義姉、私の会社から代表という感じでした。
ほんと数人です。
私の時はもう直葬でもいいかと思ったりしています。
by: きっちゃん♪ * 2020/05/09 21:06 * URL [ 編集] | page top↑
きっちゃん♪へ
こんばんは。
 
誰にも言っていないことですが、私も直葬が最適かなと考えています。
ただ、その時点で、子供たちが社会的に何らかの役割を果たしている立場にあれば、そういうわけにも行かないかもしれません。
私が望んでいても、遺族にしてみれば違った思いがあるかもしれません。
それに、終活ノートに「直葬で」と書いておいても、必ずしもそのとおりにしてくれるかどうかは、わからないです。
 
その元上司のご遺族も、感染症が社会問題になっている時期ということもあって、あえて身内だけの葬儀にしたのかもしれません。
そして、終わってからお知らせをする、といった手続きを選ばれたような気がします。
by: 声なき声 * 2020/05/09 21:16 * URL [ 編集] | page top↑
おはようございます
時代の流れと共に ライフスタイルが変わって居ます。
急激にではなく 徐々に変わって居ますから
その変貌には、気が付かないことも有ります。

子供の頃は、小さな食堂が出前をしていましたが
最近は 出前をしてくれるお店は無くなって
お客様が取りに行く テイクアウトが主流になって居ます。
コロナのせいで お店屋さんが閉店を余儀なくされて
究極の選択として テイクアウトを始めた所が多いですね。
そしたら お持ち帰りの使い捨て容器のプラごみが増えて
清掃業者さんも 大変だし、資源の無駄になると
お鍋を持ってラーメンを買いに行く「鍋ラー」が
流行ってるとか。
昔は お鍋を持ってお豆腐を買いに行ったのですよね。

ライフスタイルは、その時々によって、
ニーズに合わせて変わっていくもののようです。

当然 葬儀の形も変わって居ます。
家族葬の葬儀場がたくさん出来ています。
近所には、閉店したコンビニの後が
葬儀場になって居ます。
小規模な葬儀ですから あれくらいの広さで十分なのでしょう。
お墓の問題も出ています。誰も管理しないお墓がたくさんあるそうですね。
樹木葬も流行って居ます。

私が この世から居なくなった時 残された人は
それまでやって貰った事に 感謝してくれると思って居ます
(勝手な思いなのですが・・)(汗)
それだから 今感謝の言葉が欲しいとは思って居ませんし
居なくなってから どのような印象を持たれるかは
考えたことが有りません。
今は、人からも与えられていますが 私も与え続けたいと思って居るだけです。
失ってからその存在の大きさに気づくのが
人間だと思ってますから それで良いと思います。
by: ヨンヨン * 2020/05/10 05:01 * URL [ 編集] | page top↑
ヨンヨンさんへ
おはようございます。
 
はい、出前が下火になり、逆にテイクアウトが極めて一般的になってきました。
営業の規制が加わってきた居酒屋で、窮余の一策で始めたところが多いようですが、中には想像以上に販売実績をあげているお店もあるようです。
 
「鍋ラー」は、私が子供のころは、屋台のラーメンを注文するときに、家の丼を持っていって家で食べるのをよく見かけました。
そのときとは事情が違いますが、一種のリバイバルだと感じました。
 
昨今の葬儀会社のネットを見ていますと、「家族葬」「親族葬」の案内が前面に出てきていることが多いです。
とりもなおさず、その需要が増えてきていることのあらわれではないでしょうか。
また、一般葬儀かと思って参列したら、実際には親族と近親者だけのひっそりとした式であったというケースもあります。
昨年の4月に参列したご葬儀が、まさにそうでした。
遺族にしても、故人と何の面識もない人が来て、通り一遍のお悔やみの言葉を口にされても心に響くものはありません。
最期のお別れをするための儀式なのですから、縁もゆかりもない人が来ることの意味はあまりないと思うのですが。
 
少子化の影響で、無縁仏の問題が浮上してきています。
いま、永代供養を行うお寺が増えてきていますが、これもそういった現実を反映してのものだと思います。
私自身は、お墓というものにはあまりこだわりを持っていませんので、実のところは重大な関心を持ってはいないのです。
それよりも、今生きている日常のほうを優先したいと考えています。
 
私は、意味のないことだとはわかっているのですが、自分がこの世からいなくなったとき、子や孫が私のことを時おりでも思い出してくれれば、それだけで十分な満足を覚えます。
もちろん、プラスイメージで私のことを頭に浮かべてくれれば申し分ないのですが、せめて忘れないでいてくれさえすれば、それで満足です。
間違ってもネガティブな印象で思い出されることのないように、それは今から心がけております。
by: 声なき声 * 2020/05/10 05:27 * URL [ 編集] | page top↑
これからは葬式の規模は家族単位でひっそりと終わるのが主流になりそうですね。
それならお金もかからないだろうし。
公営墓地で眠っていただくなら、寺の檀家になる必要もなく戒名も不要とかになり、お坊さんのお経もいらないというひとも増えるのではないかと。
あと、自分が亡くなった後に自分のことをどう世の中が評価するかを考えるというのも面白いですね。
逆に問いますがこういう風な評価をされたいという理想が一つでもありますか?
ならば今からでもその通りに生きたらよいかと。
例えばばくち好きの大酒のみで女で失敗したゲス野郎だったよ、と言われたいならそうすればいいのと同じですね。
聖人だったとか言われたいなら相当な試練が必要でしょうけど。
by: てかと * 2020/05/10 12:44 * URL [ 編集] | page top↑
てかとさんへ
すでに主流は家族葬か親族葬だと推測しています。
本来は、そのありようこそ故人が一生を終える儀式としてふさわしいと思います。
全く面識もなかった人が故人の御霊に手を合わせることこと、不自然ではないでしょうか。
 
「他の人からこういうように評価されたい」との思いは、まさに私自身が自己像として持っている目標にほかなりません。
言葉としては表現が難しいのですが、「卑屈でも傲慢でもなく自分の価値観を貫きたい」との理想的自己目標があるのです。
これは自分がこの世を去る直前に、心の中でわが人生を振り返り、自分自身が納得しながら息を引き取っていけたら思い残すことはありません。
いささか、気恥ずかしい話ですが。
by: 声なき声 * 2020/05/10 15:29 * URL [ 編集] | page top↑
コーヒー好きでらっしゃるのですか?そういえば会社でインスタントコーヒーって淹れなくなったなぁ。
by: TORU * 2020/05/10 19:56 * URL [ 編集] | page top↑
TORUさんへ
昨今の会社では、コーヒーサーバーが普及しているようですが、私のお世話になっていたところには、そういったシャレた機械はありませんでした。
社員が勝手にコーヒー粉を持ち込んで、会社にある給湯器で飲んでいたものです。
by: 声なき声 * 2020/05/10 20:15 * URL [ 編集] | page top↑
10日前におばさんが亡くなりました。コロナではありません。が、遺骨になって帰ってくるまで、線香の一本も立てることが出来ません。今現在のお葬式は、岡江久美子さんの状況と全てが同じ状況になってます。家族葬も今はできないのが現実です。
by: senri32 * 2020/05/11 06:49 * URL [ 編集] | page top↑
senri32さんへ
葬儀業者が仕事を受けるのを嫌がっている、との話を聞いたことがあります。
感染症ではなくても、そういった疑惑の目で見られることで風評被害が広まることを懸念してのものです。
厚労省の指針を見ましても、決してコロナによる死亡の場合でも、遺族との最後の対面を条件づきで認めています。
ただ、現実にはコロナで亡くなったとなれば、岡江久美子さんのときと同様な慎重姿勢をとる業者が多いのではないでしょうか。
ただ、考えようによっては、コロナとわかっていても葬儀を受けてくれるだけで感謝すべきかもしれません。
by: 声なき声 * 2020/05/11 07:14 * URL [ 編集] | page top↑

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昭和27年に生まれ、平成29年に職業生活をリタイヤ。 現在、北摂のマンションに在住。   

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