シリアで人質となっていた安田純平さんだが、このたび外務省がパスポートの再発給を認めなかったことに抗議をしている。
しかし、法的な問題はともかく、当面は外国へ行くのは自重するのが普通ではないか。
かつて、まわりがとめるのも聞かずに、危険な地域に自分の意思で行って、そこで武装勢力にとらえられたのだから、完全に本人の責任である。
しかも、日本政府は否定しているが、多額の身代金をテロリスト集団に渡しているのは、火を見るよりも明らかである。
その身代金の中身は、国民の税金にほかならない。
それ以上に不可解でならないのは、帰国したときの成田空港での記者会見の場に、彼の妻だけが出ていたということ。
最初は体調が良くないからかと思っていたら、そうでもなかったらしい。
なら、なぜ本人が出て、一言だけでも「ご心配をおかけしました」との一言があってしかるべきであったと思う。
その上で、「体調を考えて、中座させていただきます」とやっておけば、一応は絵になったに違いない。
なんだか、自分の妻にすべての責任を負わせたようにしか見えなかった。
しばらく経ってから本人が出席しての会見があったが、一部には、その場での発言のストーリーを考えるために、時間をとったのではないかとの見方もある。
私も、実はそうだと思う。
反政府や反体制を売り物にしてきた人だけに、「日本国政府に感謝します」とは口が裂けても言えないだろう。
それを言ってしまえば、自分の存在そのものを否定してしまうことになる。
だから、記者会見の場では、「皆さんに感謝します」との表現を使っていた。
「皆さん」の中には、政府も大使館も国民も含まれていることになるから、言葉の使い方としては不適切ではない。
どんな言葉を選べばいいか、自分なりにあれこれと考えるための時間が欲しかっただろうことは、容易に想像がつく。
ただ過去のことはともかく、これからは自重すべきである。
どんな大事な用事があるのかは私には知る由もないが、まだほとぼりが冷めていない段階で海外に行くのは控えるのが自然だと思う。
それがけじめではないか。
外務省がパスポートを出さないのは、私は当然だと受け止めている。
記者の中には言葉遣いの悪い人がいるのでご用心
こんばんは
仰る通りだと思います。
この件は日本の友好国ルートで対応
したと記憶しています。
直接的に流したのか、友好国への
援助の形で渡したのかは不明ですが、
タダでは無いでしょうね。
ichanさんへ
こんばんは。
テロリストは身代金が目当てで誘拐したのですから、対価も受け取らずに人質を釈放することは考えられません。
日本政府が機密費から身代金を出したとなると、諸外国から「日本はテロリストに屈服した」との批判を浴びますので、表向きは否定せざるを得ない事情があります。
かなりの高額であったと思われます。
同感です。国民の税金で救われたって思っていないのでしょうか?この方の報道を私は拝見した事がありません(私が気付かないのかもしれませんが)独りよがりもいいところ。自己責任を言うのであれば 日本に救いを求めたのはおかしいと思います。再度渡航すれば身代金ビジネスの格好の餌食になる事でしょう。
kitchenplazaさんへ
過去の事柄については今さらどうのこうのと言うつもりはありませんが、まだ事件の記憶が鮮明であるにもかかわらず、なぜこの時期に海外に行きたがるのか、その本心が全く理解できません。
海外でもし人質になったとしたら、やはり「日本に救いを求め」ることでしょう。
日本政府としても国民としても、見捨てるわけには行かないのが現実です。
彼の発言には、大人になり切れていない部分が見えてきます。
こんばんは♪
また同じことの繰り返しになると思います。
事前にとめるのは当然てすよね。
この件を記事にして下さってありがとうございます。
このような人達には、税金を払っている国民の声が届かないのですね。
ジャーナリストだなんてよく言えるもんだと思います。
きっちゃん♪へ
おはようございます。
結果がわかっているのですから、まずは本人がみずから身を慎むべきです。
どうもこの人の”常識”が疑われてなりません。
みのじさんへ
そもそも、彼はジャーナリストではなくて社会運動家です。
ただ危険な地にあえて行くところから珍重されていたにすぎません。
彼を持ち上げてきた人々にも大きな責任があると思っています。
おはようございます
非常に難しい問題です。
推測だけで判断してはならない問題だと思いますが
普通に考えたら その通りですね。
まだほとぼりも冷めないうちに
なぜ 危険地域に行きたがっているのかと問われれば
こんな危険な国が有る現実を知らせるジャーナリストで
有りたいから・・・とでも言われるのでしょう。
それは、無事に帰国できず、殺されてしまった
ジャーナリストも同じだったのでしょう。
政府がお金を払ったかどうかは、
どこからも漏れて来ないので
事実は、闇の中ですが、そう考えるのが
普通だと思います。
本人も そのような自覚がないので、
国民も知らない事実を知らせるのが、
ジャーナリストの責務であると言う考えに
凝り固まっているのでしょう。
日本人としては、遠いかの国の事より
国内で起きている様々な問題を知る事の方が
重要だと思えるのですが・・
パスポートの再発給が認められないので、
しばらくは、出かける事が出来ないのでしょうけど、
次は、どのような抗議をしてくるのでしょうか。
ヨンヨンさんへ
おはようございます。
事実に基づかない推測で論理を展開するのは危険な側面がありますが、彼が人質になって釈放されるまでの一環の流れは、世の多くの人が想像しているのが事実だと私は考えています。
政府がお金を払ったことは、国際社会への影響を考えると公式には発表できません。
むしろ「身代金は払っていない」と言い続けなければならない立場に置かれているのは確かです。
ただ、政府としては日本人の命を救うためにやむを得ざる選択をして身代金支払いに応じたのでしょう。
世の中の人もそれをわかっているだけに、非難の声はあまり聞かれませんでした。
真実を知らせるのがジャーナリストの崇高な使命ではありますが、だからといって明確に危険が予測される地域にあえて行くことには疑問を覚えます。
紛争地域での取材をするとかなり高額の報酬が得られると聞いていますが、まさかそれが目当てではないでしょうが、世の人々を心配させるような無謀な行動は、大人として慎むのが当然だと思います。
おっしゃっているように、「国内で起きている様々な問題」でまだ表に現れていないことを取り上げることこそ、本来のジャーナリストの行うべきことだと感じています。
遠く離れた国の戦争に無関心であってはなりませんが、国内で起こっている高齢者によるトラブルや子供への虐待、向学心がありながらも進学できない貧困の現実など、国内にも解決すべき課題は山積しているのも事実なのです。
まったく同感です
私もこの件をブログに取り上げようかと思ったのですが、この人の話を書くと私の言葉不足に問題もあるのですが、「ジャーナリストの使命云々」というような方が登場しややこしくになってしまうので躊躇っていました。今回、声なき声さんの理路整然としたご意見を読ませていただき溜飲が下がりました。
北の夢追人さんへ
とてもではありませんが「理路整然」とはほど遠い文章で、気恥ずかしくなります。
彼のやっていることは政府批判をしながらも実際には政府に助けてもらっているのですから、本来はその時点で自己矛盾に気がつくべきであったのですが。
また、支援者なる人たちが多いのも奇妙な光景です。
彼のどこを支援しているのでしょう?
大人な意見で納めるならば本末転倒な行いで日本の国益をおよそ害する恐れある人物にパスポートを出さないという対応は支持できましょう。
本音で言いたいことは400字詰め原稿用紙で数10枚ほどあるんですがw
シリアの話題をありがとうございます
毎度興味深い記事を楽しみに拝見しています。
今回はシリア旅行経験者として、いつもにも増して時間をかけて拝読しました。
シリアに行ったのは現アサド大統領の父が絶対独裁政権を取っていた頃で、20年位前のことになります。
古代ローマ時代の遺跡や聖書に登場する場所を巡るツアーで行きました。
まだまだ平和だったとはいえ、都心部だけではなく田舎の方に行くほどUN(国連)の車がパトロールしているのが目立ちました。
世界遺産が破壊され、訪ねた町が跡形もなくがれきの山になっていく様子を観られるのも取材する人がいるお陰です。
しかしながらフリーのジャーナリストが制止を無視して入国する意図は、明らかです。
スクープは彼らの勲章でもありますが、ヒーローと迷惑行為は紙一重です。
単に売名行為かエゴととられてもしかたありません。
それにしても裏側にはいろいろあるんですね。
ちなみに私のニックネームのライラはシリアのガイドが命名してくれたものです。
彼の生死が気になることもあります。
てかとさんへ
彼が銃を突き付けられながら救出を求めてた相手は、まぎれもなく日本国政府です。
現実に助けられて出てきたときは、さすがにいつもの反体制や反権力の言葉は口にしませんでした。
かなり懲りたのだろうと持っていたのですが、喉元過ぎればなんとやらで、すっかり忘れ去っているようです。
現在の日本の体制は、こんな人でも保護してくれるのですから、懐の深さには驚嘆の言葉しかありません。
ライラさんへ
シリアへの旅行がライラさんのハンドルが誕生するきっかけだとは、思ってもいませんでした。
独裁政治は民主主義に反するとの観点で、とかく批判の対象になっていますが、結果論で言えば、むしろ独裁体制のほうが戦闘状態が起こらず、人々は幸せであったとも見えます。
あまりに表面的な発想かもしれませんが。
阪神大震災のとき、写真撮影をしているカメラマンに「見せ物ではない!」と一喝した被災者がいました。
その言葉に「惨状を一般の人にも知らせて復興を加速したいのです。」と丁寧に答えていたカメラマンの姿が印象に残っています。
事実、当時、インターネットが一般の人にも普及を見せ始め、ネットを通じて早い段階で被害状況を知った人は少なくありませんでした。
そのカメラマンの思いが通じたのかどうかはわかりませんが、情報伝達の上では目立った貢献があったと思います。
「ヒーローと迷惑行為は紙一重」というのは至言です。
彼にしても、自分の意識としては、シリアの民衆に平和を取り戻したい、との願いがあったのかもしれません。
ただ、結果を見る限り、仲間うちでの自分の名声を高めたいとの野心が動機になっていたと言われても仕方ないでしょう。
済んだことはさておいても、今になって再度海外渡航を企てるなんて、常軌を逸しているとしか言葉が浮かんできません。
名前の意味
ライラはアラビア語で夜という意味だそうです。
私の本名が外国人には発音しにくいようで、今日からライラと呼ぶと、即興で命名されました。
実際、女性の名前として人気があるそうです。
シリアに限らず、ほぼすべてのアラブの国の国旗には星や月があります。
あまりにも暑いため、昼間の太陽は嫌われもので、涼しくなる夜に好感を持っているからだと聞きました。
そういうことから夜にはいいイメージがあり、月の砂漠という歌にもそういった意味合いを感じます。
ライラさんへ
詳細なご説明をいただき、ありがとうございます。
いい勉強になりました。
アラブでは星や月のほうが喜ばれている存在だとは、想像もしていませんでした。
そういった意味は”ライラ”はプラスイメージの名前になるのですね。
教えていただいた知識をもとにしながら『月の砂漠』を聞きますと、より抒情的な雰囲気が濃厚になってきます。