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6月30日(日)

夏が近づき、スーパーの店頭で枝豆を見かけることが多くなってきた。

きょう行ったスーパーで、目を引くネーミングの枝豆を見つけたのである。

その品名は、”湯あがり娘”というもの。

なんとも艶っぽい響きがあって、浴衣姿の若い女性が、ほんのり桜色に染まった頬を団扇であおいでいる光景が目に浮かんでくるではないか。

その場面を想像するだけで幸せになった。

迷わずに買い物かごに入れたのは言うまでもない。

商品の名前のイメージは、消費行動を大きく左右すると思う。

いい例が”おーいお茶”である。

最初は”缶入り煎茶” の名称で売り出されたのであるが、鳴かず飛ばずの状態が続き、あるとき、広告会社のアドバイスによって”おーいお茶”に変えたところ、たちまち爆発的なヒット商品なった。

それ以来、業界でのトップシェアをずっと維持しているらしい。

事実をそのままあらわした品名よりも、ほのぼのしたお茶の間感が漂うネーミングが世の人々に受けたのだろう。

もっとも、一部の人には、「女性に家事労働を強要している」との印象をもたらしたようだが、それはごく少数派であったのかして、いつの間にかそんな声は聞かれなくなった。

男性の靴下で”通勤快足”というのがあるが、以前は”フレッシュライフ”と称していたらしい。

あるタイミングで”通勤快足”に変更したら、たちまち倍増どころではない売上増につながったという。

自分の足の匂いを気にしているビジネスパースンの心理をしっかりとらえたのだろう。

商品名だけでなく、店の名前でも同じことが言える。

”業務スーパー”など、いかにも業務用の商品を扱っているようなイメージがあり、きっと安い価格で売られているのだろうとの期待感を持たせるものだ。

私の家の近所にはないので行ったことはなく、実際の価格感はわからないが、一見したところ無味乾燥な店名に見えながら、消費者に夢を持たせたという意味で、ネーミングの成功例だと思う。

ただし、”業務スーパー”はもともとは、文字どおり、飲食店等の業務用が販売先であって、その後、一般消費者をターゲットにするようになったという。

もしかしたら、低価格をアピールするとの意図は全くなくて、軽い気持ちで店名をつけたのかもしれないが。

会社の名前も、しゃれたフレーズに変えることで就職希望者の数が増えたという例も多い。

いまどき、創業者の氏名がそのまま商号になっている会社など、内容がどれほど充実していても、人材募集では苦労するに違いない。

人間と同じで、何でも中身が大事なことは当然だが、ネーミング次第で受ける印象が大きく変わってくるという側面も忘れてはならない。


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いろんなところに人生の楽しみがあるものだ
20 : 20 : 38 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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コメント
こんばんは♪

ネーミングは大事です。
第一印象ですから…
私なんかはまんまと乗せられています。
by: きっちゃん♪ * 2019/06/30 21:32 * URL [ 編集] | page top↑
きっちゃん♪へ
おはようございます。

スーパーの店頭に並んでいる商品は、1社だけということはあまりありません。
ほぼ例外なく、同じ種類の他社製品があります。
その中からどれを選ぶかとなると、毎日使うものであれば安いものとなりますが、たまにしか食べないものであれば、興味をひいたものを選ぶことになってしまいます。
そんな私ですので、今回も「まんまと」乗せられてしまいました(汗)。
by: 声なき声 * 2019/07/01 04:19 * URL [ 編集] | page top↑
おはようございます
枝豆の時期になりましたね。
この辺のスーパーにも並び始めました。

それにしても 食べ物はなぜ 若い女性なのでしょうね。
この辺でも 
枝豆は「弥彦むすめ」イチゴは「越後姫」佐渡の干し柿は「島娘」
最も 〇〇親父では、美味しそうに思えないですけど(笑)

新潟県人は 枝豆を良く食べます。
田舎へ行くと ザルに山盛りの枝豆が出されて
空になるまで食べ続けています(^^ゞ

後1か月ほどで、希少価値の高い「黒埼茶豆」の
出荷が始まります。
スーパーにも並びますが 本当に美味しい物は、
農家さんに予約しておかないと食べられないようです。

ネーミングは、大切ですが
「黒埼茶豆」は、娘では無く 直球「黒埼茶豆」です(笑)

「業務スーパー」は近くにありますし
行った事もあります。
確かに安いですが、大袋入りもあり
福神漬けの大袋を買って どうなるのよ(^^ゞ

もちろん 普通の量の品物もたくさん有りますから
買い物は結構楽しく出来ます。

隣りがdocomoショップで 携帯機種変更などで
待たされる時に 寄る人が多いようです。
近隣のお店も大切なものですね。
by: ヨンヨン * 2019/07/01 05:34 * URL [ 編集] | page top↑
ヨンヨンさんへ
おはようございます。

食べもの、とりわけスイーツやお酒のつまみのように、主食からははずれているものは、ほとんど女性をイメージさせる名前がついています。
マイルド感や華やかさが伝わってくるからではないでしょうか。
もしかしたら、この傾向も何とかハラスメントだとして批判を受けることになるかもしれませんが(汗)。

関西ではそこそこ知名度のあるチーズケーキに、”りくろーおじさん”があります。
創業者の名前からとられたものですが、珍しく男性の、しかも古風な名前がそのまま使われています。
ネーミングを変えていたら、もっとヒットしていたかもしれませんが、関西ではすっかり定着していますので、今さら名前を変えるのには抵抗があると思います。

「黒埼茶豆」は不勉強で存じませんでしたが、その名称で定評を得ているのであれば、あえて「娘」に変更する必要はないでしょう。
品質が認められた上で評価されているというのは、これに優る宣伝効果はありません。
中国では”日本製”というだけで売れる商品がたくさんあるとのことです。
信用というのは説得力を持っていますから。

業務スーパーでの商品のことは知りませんが、外資系のスーパーでも大容量の食材が多く売られていると聞きました。
単価計算をすると信じられないほどの安さになるのですが、普通の家庭でアスパラガスを段ボールひと箱も買っても、始末に困ります(汗)。
福神漬けも、まさか毎日カレーライスを食べるわけでもありませんし。

その業務スーパーとケイタイショップは、見方によっては持ちつ持たれつの関係かもしれません。
お互いにメリットが出ています。
理想的なご近所さん同士と言えるのではないでしょうか。
by: 声なき声 * 2019/07/01 06:01 * URL [ 編集] | page top↑
名前によって人々の関心を集めて、売り上げを伸ばすというのは重要なんですよね。ブログの記事タイトルとかもそのひとつというか。
そのひとつ「伯方の塩」は有名ですが、製造見るとメキシコ産だったりしますし。
今はアメリカでキムなんとかいう芸能人がKIMONOという下着メーカーを誕生させてめっちゃくちゃネットでも話題になってます。芸能人ブランドの知名度によってKIMONOって下着でしょ、とかイメージされる最悪の印象をあたえかねんと京都市、日本政府も文句を言い出したとか。
世の中やっていいことと悪いことがある。枝豆にKIMONOってつけるやつもいないでしょうが、許されることはなさそうだな、と。
by: てかと * 2019/07/01 13:17 * URL [ 編集] | page top↑
てかとさんへ
「伯方の塩」もネーミングで成功した好例だと思います。
ただ、メキシコ湾の海水からとられる塩分は、何らかの点で優位性があって、某化学メーカーでも製品の成分として使っているそうです。

下着に”KIMONO”の名称は、少なくとも日本人の美意識からすれば許されないものです。
ただそれが海外で通用するものか、あるいは法的な強制力でもって排除できるものかは、私には全くわかりません。
いずれにせよ、成人年齢が18歳に下がることでの着物需要が激減する恐れがある着物業界にとっては、イメージダウンを避けたい気持ちは痛いほどよくわかります。
by: 声なき声 * 2019/07/01 15:49 * URL [ 編集] | page top↑

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昭和27年に生まれ、平成29年に職業生活をリタイヤ。 現在、北摂のマンションに在住。   

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