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12月24日(月)

チャールズ・ディケンズが『クリスマス・キャロル』を世に出したのは1843年のこと。

日本は天保14年、幕末の動乱の予兆がそこかしに感じられる時代であった。

私がこの本に最初に接したのは、小学校高学年のときに、雑誌の付録の漫画か、それともイラストいっぱいのダイジェスト版であったと思う。

ただ、さほど心を揺さぶるものはなかった。

要は、欲張りで意地悪な人間がスピリチュアルな体験のおかげで、善良な人間に生まれ変わるという一種の教訓物語としてしか、受けとめられなかったのである。

いわば、『花咲か爺さん』や『舌切り雀』などの物語と同じようなもの。

その後、大人になってから映画の再放送をテレビで見たり、文庫本を読んだりしたものの、第一印象から変わることはなかった。

しかし、それは私の感性の鈍さによるものに過ぎなかった。

ディケンズの時代、『クリスマス・キャロル』が発売されるや、たちまち爆発的ベストセラーとなり、この本を読んだ著名人が続々と寄付を申し出たり、イギリスの街中がクリスマスツリーで飾られるなど、文字どおり社会現象となったほどである。

そのトレンドは世界中に伝わっていったというから、この一冊の本がいかに影響力が強かったか、というものだ。

何よりも、信者からもあまり関心を払われることのなかった”クリスマス”を一躍有名にしたのだから、その功績はすこぶる大きい。

そんなディケンズも、まさか日本という東洋の小さな国で、イブになるのを待ちわびたように、恋人たちが高級レストランで食事をしているとは、想像もしなかったに違いない。


20181224.jpg
wikiより拝借

20 : 02 : 24 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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コメント
おはようございます
クリスマス・キャロル
一瞬 小説の事は、浮かびませんでした。
音楽の事かと思いました。
クリスマス時期
あちこちでクリスマスの音楽が流れていたからでしょう(笑)

外国にもたくさん有りますが
特に日本には、悪を懲らしめ善を勧める
勧善懲悪のお話が多いように思います。

ある人の意見として
日本は、悪い事をしなければ
生きていけなかった背景が有るとか・・
(私は、そうは思えないのですが・・)

また、ある人の意見は
人間の根源は悪であると・・
それを戒める為の物語が
たくさん有るとか・・

本当の所は、国文学の学者ではないので
まったく分かりません(笑)
by: ヨンヨン * 2018/12/25 06:17 * URL [ 編集] | page top↑
ヨンヨンさんへ
おはようございます。

勧善懲悪の物語は、私は嫌いではありません。
世の中、善人が幸せになって悪人がやっつけられるというのが理想的な姿だと思うからです。
フィクションの世界の話であっても、良いことをした人がハッピーな結末を迎えるものが好きなのです。
ですから、時代劇の『水戸黄門』や池井戸潤さんの小説が私のお気に入りです(笑)。

「日本は、悪い事をしなければ生きていけなかった」という見方は、私も事実ではないと思います。
むしろ逆ではないでしょうか。
困ったときの相互扶助が当然のこととなっている日本社会では、自然と他の人を助けようという意識がDNAに刻み込まれているのだと思います。
勧善懲悪の物語が日本で受け入れられてきたのは、そういった事情があったからだと思います。
by: 声なき声 * 2018/12/25 06:37 * URL [ 編集] | page top↑
ふしぎですよね
なぜか日本では一番盛り上がるのが24日ってのが。ほんとなら25日がもりあがってもよさそうなものですが。
 鶏肉を売る店とか、唐揚げ屋さんとかが昨日の夕方はめちゃくちゃ混んでいました。うちは、普段から鶏肉を食べている日が多いので、並んでまで買う気がしない、ということで全くの別メニューでした。
 
by: まこ * 2018/12/25 08:21 * URL [ 編集] | page top↑
まこさんへ
本当に、日本では24日のほうが盛大です。
もしかしたら、戦前は12月25日が”大正天皇祭”で休日であったところから、前日の晩はにぎやかに騒いでいた、という慣習にルーツがあるのかもしれません。

私は、全く代りばえのしない普通の夕食でした(笑)。
by: 声なき声 * 2018/12/25 08:30 * URL [ 編集] | page top↑
人々は口実や理由がほしい。
行動力を起こせる大義名分がほしい。ひとに背中を押されなければなにもできない。

大半のひとたちはそれでいいんだと俺は思います。
ちなみに俺には財布のひもをゆるめる理由がないのでスルーでしたw
どちらかというとクリスマスは恵方巻に近い。
そんな俺も正月はまぐろやたこを食いまくってお祝いする予定です。クリスマスはどうでもいいw
by: てかと * 2018/12/25 13:40 * URL [ 編集] | page top↑
てかとさんへ
私は、クリスマスだからといって何かをすることはありません。
特にイブは、キリスト教では神聖な儀式なので酒を飲んで大騒ぎは自粛するのがマナーだと考えています。
しかし、独特な華やいだ雰囲気を楽しむのは大好きです。
もはや日本の伝統行事の一つだと思います。
かといって、何もしませんのでGDPの総額を増やすことには全く貢献しませんが(汗)。
by: 声なき声 * 2018/12/25 14:29 * URL [ 編集] | page top↑

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Author:声なき声

昭和27年に生まれ、平成29年に職業生活をリタイヤ。 現在、北摂のマンションに在住。   

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