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11月15日(木)

秋を代表する食べものの一つにサンマがある。

そろそろ旬が終わるのか、最近はスーパーの店頭でも数が少なくなってきた。

今日など値段も急降下して、昨日まで128円であったのが今日は78円にまで下がっていた。

在庫処分かもしれない。

今年最後のサンマになる可能性もあると思って、1尾だけ買ってきた。

サンマを焼くのは簡単で、グリルがすべてをやってくれる。

焼きあがったら、記念撮影をして食べるだけ。

サンマを口にするとき、いつも思い出すのは佐藤春夫のの一節。

「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか。」

初めてこのフレーズを知ったのは、たぶん中学2年か3年のときであったと記憶している。

ほかの文章は意味もわからなかったが、このリズミカルな部分だけはインパクトが強かった。

その後もいろんな場面で引き合いに出されることもあって、私にとってはこの言葉はサンマを見たときに反射的にイメージするものにまで成熟したのである。

中学生には、「苦い」も「しょっぱい」もj実感がわかなかった。

サンマの内臓は昔は食べていなかったし、関西人の私は「しょっぱい」がわからず、”酸っぱい”を意味するものだと一人合点していたので、なぜサンマが苦くて酢のような味がするのか、不思議でならなかったのだ。

かなり経ってから、この詩は佐藤春夫が過酷な運命にあったときに作られたことを知るに及んだ。

佐藤春夫が親友の奥さんに恋心を抱き、たまたま友人の留守のときに奥さんや娘さんと一緒にサンマを食べたときの光景が詩に歌われたのだと。

しかも、彼自身も奥さんとは別れたばかりというのである。

かなわぬ恋の苦悩の中での詩であると思うと、佐藤春夫の心境の幾ばくかは感じ取れるような気がする。

「苦いかしょっぱいか」の問いかけは、心情をストレートに表現したものだと思う。

幸か不幸か、私にはそういった経験がないだけに、単に想像してみることしかできないが。

なお、その後、紆余曲折があったものの、最終的には佐藤春夫と友人の奥さんは結ばれて、幸せに過ごしたらしい。

ハッピーエンドであって本当によかったと、私は喜んでいる。

これからもサンマがおいしく食べられるから(笑)。

 
20181115.jpg
もしかしたら平成最後のサンマになるかもしれない

19 : 36 : 49 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(11) | page top↑
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コメント
おはようございます♪

サンマといえば秋の代名詞ですね。
ですが、青魚がNGのなので食べません。
ちょっと損している気分です。
青魚でも鰆などは食べているのですが…^^;
by: きっちゃん♪ * 2018/11/16 05:57 * URL [ 編集] | page top↑
おはようございます
多分 今年最後のサンマでしょうね。

このサンマ 見た目では分かりませんが
苦いかも知れませんが しょっぱくは無いのでしょうね。
なぜなら、塩分控えめの 声なき声さんのサンマだからです(笑)

佐藤春夫のこの詩には
そんなエピソードがあるのですね。
こっそり食べるサンマは 苦かったに違いありません。

もっとも 甘いサンマなんて 食べたくもないですが・・
こちらは、心情ではなく 舌で感じる味の事ですが(笑)
by: ヨンヨン * 2018/11/16 06:09 * URL [ 編集] | page top↑
きっちゃん♪へ
おはようございます。

かかりつけ医からは、頻繁に「青魚を積極的に食べてください」と言われています。
私自身は青魚には抵抗はないのですが、実際には口にする機会がなかなかありません。
今年はサンマが豊漁であったということもあって値段も安く、結構、食卓にのぼりました。
一番好きな青魚は、マグロの握り寿司ですが。
by: 声なき声 * 2018/11/16 06:11 * URL [ 編集] | page top↑
ヨンヨンさんへ
おはようございます。

12月まであと2週間という時期ですから、サンマの姿を見ることもなくなるでしょう。
今年の秋はよくサンマを食べたものです。

私は塩は一切使わずにサンマを焼いています。
これでも”サンマの塩焼き”と呼んでいいのでしょうか。

当時の佐藤春夫にとっては、サンマに秋の風味を感じるゆとりはなかったことでしょう。
自分は元妻に去られ、あろうことか友人の妻に心を奪われるようになったのですから苦みマックスのサンマであったはずです。
ちなみに、その友人というのは谷崎潤一郎です。

”甘いサンマ”というのは”甘いカレー”と同じで、想像することもできません(汗)。
食べ物本来の味を楽しみたいものです。
by: 声なき声 * 2018/11/16 06:43 * URL [ 編集] | page top↑
サンマ…美味しそうです。
ちゃっかりナニワに帰ってきてるので(笑)、スーパーでお手頃価格で出てれば頂こうかな♪
by: Noah * 2018/11/16 07:51 * URL [ 編集] | page top↑
Noahさんへ
10月頃に比べると、サンマの脂のノリが薄くなっているような気がしました。
一日も早くお召し上がりになることをおすすめします。
128円が78円という値段の下がり方を見ましても、シーズンの終わりを物語っていますから。
日本の晩秋を満喫する絶好のチャンスです。
by: 声なき声 * 2018/11/16 08:04 * URL [ 編集] | page top↑
秋刀魚が日本の近海をぐるっとまわってくるのは10末くらいまでで、脂の最盛期はおわった、みたいな心境です。
生じゃなくて冷凍ものにかわっていくでしょう。
今年はうちは市場で一尾50円とかの秋刀魚をくいまくったいい年でしたw
汝、他人の妻に懸想してはならん、そんな教えを紀元前の石板に記したモーゼとかいうおっさんがいたのですが、佐藤何某にすれば苦い教えですね。
by: てかと * 2018/11/16 10:28 * URL [ 編集] | page top↑
おはようございます。
サンマもそろそろ終わりですね。

私もちょうど飽きてきたころで丁度よい塩梅です。( *´艸`)
by: ひまわり * 2018/11/16 11:16 * URL [ 編集] | page top↑
てかとさんへ
ひと頃のものと比べると、脂は希薄で会ったことは確かです。
とはいえ、秋ならではの味覚を堪能させてもらいました。
今朝のスーパーでは、サンマの姿は全く見かけませんでした。
そのお店では終わったのでしょう。
今年はサンマも安かったですが、さすがに50円の値段がついたことはありませんでした。

モーゼの十戒では、”姦淫”を禁じていたはずです。
人妻と一緒にサンマを食べるのはご法度ではありませんでした(汗)。
その時点ではプラトニックなものですから、戒律に反しているわけではなかったと思います。
by: 声なき声 * 2018/11/16 12:17 * URL [ 編集] | page top↑
平成最後のサンマかぁ。そう考えて食べますかねえ。
来年の5月ごろは飲み屋に行って、平成最後の「昭和歌謡曲」縛りね!とかいってカラオケをやっていそうです、、、私。
by: TORU * 2018/11/17 10:33 * URL [ 編集] | page top↑
TORUさんへ
いつも行くスーパーでは、もう店頭ではサンマの姿を見ることができませんでした。
おそらく、平成最後のサンマになることと思います。
少しばかりの感慨を味わいながら口にいたしました。

今は、”昭和”という言葉が遠い過去の時代のシンボルとして使われています。
次の御代には、”平成”がノスタルジアを漂わせている言葉になるのでしょうか。
そしたら、昭和生まれの人間というのは骨董品のごとく見られるのかもしれませんね(汗)。
by: 声なき声 * 2018/11/17 10:52 * URL [ 編集] | page top↑

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昭和27年に生まれ、平成29年に職業生活をリタイヤ。 現在、北摂のマンションに在住。   

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