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8月2日(水)

告別式に参列した。

時代が変わると、ご不幸のおりの慣習も変わってくる。

本来は、四十九日、あるいは五十日が過ぎて忌が明けたときに、香典返しをするのが一般的であった。

ちなみに、私の住んでいる地域では、香典返しのことを「満中陰志」(まんちゅういんし)、略して「まんちゅういん」と呼んでいる。

お香典やお花を贈ってくれて人に対して、おかげさまで無事に忌が明けました、とのご挨拶として伝統的に行われている。

しかし、昨今は、お葬式の日に香典返しをする例が目立ってきた。

とりわけ、参列者の多いお葬式の場合がそうであある。

受付でお香典を手渡すと、その場で「引き換え券」がいただける。

式が終わって帰るときに、その券と交換で香典返しを頂戴する、という流れになっている。

経験した人は皆が口をそろえて語っているが、香典返しの手間は著しく煩雑である。

一人ずつに対して、住所と氏名を書いて商品を発送しなければならないのだから、参列者が多いときなど、実にストレスのたまる作業となるのは、想像に難くない。

日常生活にも支障が出てくる家庭もあるのではないか。

だから、お葬式当日に参列した人に渡してしまえ、って発想になるだろう。

しかし、思うのだが、そもそもお香典という手続きが必要なのだろうか。

いまどき、人が亡くなったからといって、明日に食べるご飯がない家庭というのは、ほぼ皆無だろう。

お返しをする手間を考えると、半ば、ありがた迷惑に感じているところが多いのではないか。

最近は、「香典拝辞」のお葬式が増えてきたが、好ましい傾向だと私は見ている。

故人との最期のお別れをしたいと考えていても、香典が必要ということであれば、そしてその人が経済的に厳しい状態であれば、お葬式に出られなくなるかもしれない。

それはそれで不幸なことだと思う。

現代の日本社会では、香典というのは、ほとんど意味をなしていない慣習ではないか。

今日参列して、その思いを強くした。


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18 : 41 : 54 | 日記 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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コメント
こんばんは♪

ここ数年の間に両親の告別式をして実感しています。
「香典拝辞」しましたが、親戚や送られてくるものはいただきました。
件数は少なかったですが、金額によって考えないといけないので結構大変でした。
by: きっちゃん♪ * 2017/08/02 22:25 * URL [ 編集] | page top↑
きっちゃん♪へ

香典返しで困ることの一つに、金額によって品の内容を決めなければならない、というものがあります。
中には、かなり高額なお香典を出す人もいて、ご不幸にふさわしい内容の品を選ぶのに一苦労すると聞いたことがあります。
by: 声なき声 * 2017/08/03 04:30 * URL [ 編集] | page top↑
おはようございます。
この辺では、お通夜 お葬式に参列すると
参列お礼と言った物が全員に配られます。

高額な香典には、後に
それなりの品物が送られて来ます。

香典返しより
持って行く側の金額で悩む事が多いです。
義理での参列は、良いのですが
中途半端なお付き合いの方への金額で悩みます(>_<)
by: ヨンヨン * 2017/08/03 05:56 * URL [ 編集] | page top↑
ヨンヨンさんへ

参列お礼でも、私にとっては豪華なものが用意されていることがあります。
著名コーヒーチェーン店のドリップコーヒーのセットが手渡されて、驚いたことがありました。

「中途半端なお付き合いの方」のときには、私も悩みます。
いっそ、会社関係での参列のときは、相場で行きますので、何の迷いもありません。

by: 声なき声 * 2017/08/03 06:12 * URL [ 編集] | page top↑
うちも葬式を葬儀屋に頼んだときは同じ手配をさせました
もうマニュアル化されてて、手間もかからないですね
実もふたもないですが、心情的には身内との別離を悲しむのでせいいっぱいだから、参列者に失礼がないくらいの香典返しが渡せればわりとどうでもいいのですよね
もらう側になっても、こんなもんだよなー程度ですw
by: てかと * 2017/08/03 13:30 * URL [ 編集] | page top↑
てかとさんへ

私が母の葬儀を行ったときは、親族葬でしたから、香典は頂戴しませんでした。
その分だけでも、気が楽でした。
葬儀業者の人がすべてを段取りよくやってくれましたので、神経を使うこともなく、助かりました。
反面、あまりに事務的な対応であったような気がしないでもありませんが(汗)。
by: 声なき声 * 2017/08/03 15:03 * URL [ 編集] | page top↑

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Author:声なき声

昭和27年に生まれ、平成29年に職業生活をリタイヤ。 現在、北摂のマンションに在住。   

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